竹という素材|木六竹八が竹に取り組む理由
2026.10.17
弊社の屋号は木六竹八です。木だけでなく、竹の名も入っています。
竹は、木とはまったく違う素材です。この記事では、熊本で九州各地の銘木を扱う木六竹八が、竹という素材について書きます。

竹は「木」ではない
まず、基本的なところから。
竹はイネ科の植物です。分類上は、木よりも稲や麦に近い。
そのため、木材とは決定的に違う点がいくつもあります。
年輪がない
木は、幹を太らせながら成長します。その記録が年輪です。
竹は太りません。地面から出てきた時点で、すでにその太さです。あとは上に伸びるだけ。だから年輪がありません。
導管の代わりに維管束
木の断面には年輪と導管が見えますが、竹の断面には維管束(いかんそく)が点として散らばっています。この点の分布が、竹の模様です。
中が空洞
竹は中空です。そして一定間隔で節(ふし)があります。
この構造が、竹の強さの秘密です。中空の筒は、同じ重さの中実の棒より、曲げに強い。そこに節が入ることで、潰れにも強くなります。自転車のフレームやパイプ構造と同じ原理です。

竹の成長の速さ
竹の最大の特徴は、成長の速さです。
条件が良ければ、一日に1メートル近く伸びることもあるといわれます。そして、わずか数か月で親竹と同じ高さに達します。
材として使える硬さになるまでは、3年から5年程度。
樹齢200年、300年という木を扱う立場から見ると、この速さは驚異的です。同じ場所で、木が1cm太るあいだに、竹は何本も生えて成熟します。
竹の伐り時
冒頭に触れた「木六竹八塀十郎」ということわざは、伐り時を語ったものとされます。
- 木は(旧暦の)六月
- 竹は(旧暦の)八月
旧暦の八月は、現在の暦で九月頃です。
これは、現代の知見とおおむね合致します。竹は春から夏にかけてデンプンなどの養分を多く含み、これが虫を呼びます。秋以降、養分が減った時期に伐ると虫がつきにくいとされます。
古い言い伝えが、観察に基づいていたことを示す例だと思います。
竹の性質
しなやかで、折れにくい
繊維が縦方向に通っているため、曲げに強く、折れにくい。
抗菌性
竹には抗菌作用があるとされ、食品に触れる道具に使われてきました。
軽い
中空構造のため、同じ体積の木材より軽い。
弱点
一方で、
- 割れやすい(繊維方向に裂ける)
- 虫がつきやすい(処理が必要)
- 太さに限りがある
という制約もあります。
板にするには
竹をまな板やカウンターのような「面」にするには、工夫が要ります。
竹は中空で、太さも限られるため、一枚板のように大きな面を一本から取ることはできません。
そのため、細く割った竹を接着して板にする「竹集成材」という方法が一般的です。木の一枚板とは、まったく違うつくり方になります。

放置竹林という課題
竹について、触れておきたい問題があります。
かつて竹は、カゴ、ザル、農具、建材と、暮らしのあらゆる場面で使われていました。しかしプラスチックの普及により、需要が激減しました。
その結果、手入れされない竹林が各地で増えています。
竹は地下茎で横に広がります。放置された竹林は、周囲の森林へ侵入し、木を枯らしていきます。九州でも、この問題は各地で見られます。
竹を使うことは、竹林を管理することにつながります。
私たちは、自然との共生を大切にし、持続可能な未来を築くことを理念に掲げています。木を扱う立場からも、竹をどう活かすかは無視できない課題です。
木六竹八の竹への取り組み
弊社では、年代物の天板を中心に、竹を活用した商品も扱っています。
商品は順次展開してまいります。木の一枚板とは違う、竹ならではの用途と魅力をご提案していきたいと考えています。
まとめ
- 竹はイネ科の植物。木とは別のもの
- 年輪がなく、中空構造。この構造が強さを生む
- 成長が極めて速く、3〜5年で材になる
- 「木六竹八」の竹八(旧暦八月)は、現代の伐採適期とおおむね合致
- 放置竹林は各地の課題。竹を使うことは竹林の管理につながる
- 弊社では竹を活用した商品も順次展開してまいります
竹についてのお問い合わせも承っています。お気軽にご相談ください。お問い合わせには3営業日以内を目安にご返答しています。
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