材の検品|納品時に確認すべきこと
2026.11.05
一枚板が現場に届いた。この日が、最後の確認機会です。
据え付けてしまえば、裏面は見られません。工事が進めば、傷が誰によるものか分からなくなります。
この記事では、熊本で九州各地の銘木を扱う木六竹八が、検品の手順を整理します。

検品は、梱包を開けた直後に
原則です。荷受けしてすぐ、梱包を開けて確認してください。
- 「忙しいから後で」は避ける
- 据え付ける前に確認する
- 可能なら、搬入業者が帰る前に外観だけでも見る
輸送中の破損か、現場での損傷かを切り分けるために、タイミングが重要です。
検品の手順
1. 全体の写真を撮る
まず、開梱直後の状態を記録してください。
- 全体(上から、斜めから)
- 両端の小口
- 裏面
- 耳の部分
この写真が、後で証拠になります。スマートフォンで構いません。
2. 寸法を実測する
自分のメジャーで測ってください。
| 測る項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 最小幅 | 使い勝手を決める。図面と合っているか |
| 最大幅 | 搬入・設置で効く |
| 長さ | 図面どおりか |
| 厚み(最薄部) | 場所によって変わる。いちばん薄いところ |
仕様書の数値と照合してください。
3. 平面を確認する
反りやねじれがないかを見ます。
- 平らな床や定盤の上に置く
- 四隅が浮いていないか
- 定規や糸を張って、たわみを見る
輸送中や保管中に動くことがあります。わずかな反りは設置時に調整できることもありますが、程度を把握しておいてください。
4. 表面を確認する
- 傷、打痕、擦り傷
- 塗装のむら、垂れ、白濁、ゴミの噛み込み
- 艶の度合いが指定どおりか
- 色が想定どおりか(照明条件によって見え方が変わります。自然光でも確認を)
5. 割れ・節・入り皮を確認する
発注時に共有した写真と照合してください。
- 位置は同じか
- 大きさは変わっていないか
- 手当て(チギリ、埋め木、充填)は指示どおりか
- 新たな割れが入っていないか
6. 小口と裏面を確認する
ここを見落とす方が多い。据え付けたら二度と見られません。
- 小口の塗装はされているか
- 裏面の塗装はされているか(指定した場合)
- 裏面の平面
- 桟やチギリの状態
7. 加工内容を確認する
- カット寸法
- 面取りの種類と適用箇所
- 開口の位置と寸法(機器を仮に当ててみる)
- 四隅のRが取られているか

特に注意して見るべき3点
1. 最小幅
カタログや仕様書に「幅800〜950mm」とあれば、実測すべきは800mmのほうです。
ここが図面と違うと、使い勝手が変わります。据え付け前に気づけば、レイアウトを調整できます。
2. 開口の位置
機器を実際に当ててみてください。
図面上は合っていても、数ミリのずれで入らないことがあります。据え付け前なら、まだ対処の余地があります。
3. 塗装範囲
小口と裏面が塗られているか。
小口は水分の出入りが最も激しい部分です。裏面を塗ると、上下で条件が揃い反りのリスクが下がります。
指定したのに塗られていないということが起こりえます。必ず確認してください。
問題があった場合
連絡の期限
弊社の場合、当店に過失がある場合は返品・返金に応じます。商品到着より1週間以内にご連絡をお願いいたします。
この期限を過ぎると、対応が難しくなります。検品は速やかに行ってください。
連絡時に必要なもの
- 写真(問題箇所の接写と、全体がわかるもの)
- 実測値(仕様との差)
- 発見した状況(開梱直後か、据付後か)
対応の可能性
- 当店に過失がある場合は返品・返金
- すべて一点もののため交換は難しいのですが、天板については近い見た目のもので対応できる場合があります
- 加工をご依頼いただいた商品は返品をお受けできません
最後の点は重要です。加工済みの材は返品できないため、加工内容の確認は発注前に行ってください。

検品後、据え付けまでの保管
すぐに据え付けない場合、保管方法に注意してください。
- 立てかけない(自重でたわみます)
- 床に直置きしない(湿気を吸います)
- ビニールで密閉しない(湿気がこもります)
- 平らな台の上に、同じ厚みの桟を等間隔に入れて水平に置く
- 通気性のある布で養生する
- 保管場所は室内。直射日光を避ける
検品チェックリスト
印刷して現場に持って行ける形で、まとめます。
- 開梱直後に全体・小口・裏面の写真を撮る
- 最小幅・最大幅・長さ・厚み(最薄部)を実測する
- 反り・ねじれを確認する
- 表面の傷・塗装むら・艶・色を見る
- 割れ・節の位置と手当てを、発注時の写真と照合する
- 小口と裏面の塗装を確認する
- 加工内容(カット・面取り・開口)を確認する。機器を当ててみる
- 問題があれば、写真と実測値を添えて1週間以内に連絡する
- すぐ据え付けない場合は、正しく保管する
まとめ
- 検品は開梱直後、据付前に行う
- 写真を残す。全体・小口・裏面
- 自分のメジャーで実測する。とくに最小幅
- 小口と裏面は据え付けたら見られない。必ず確認
- 開口は機器を当ててみる
- 問題があれば1週間以内に連絡する
- すぐ据え付けないなら、立てかけず、水平に桟を入れて保管
検品でご不明な点があれば、お気軽にご連絡ください。写真をお送りいただければ、状態について判断をお手伝いします。
あわせて読みたい:一枚板の仕様書の書き方|発注で揉めないための記載事項