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株式会社竹組

〒8610136 熊本県熊本市北区植木町岩野48-1
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木六竹八

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ホーム / COLUMN / 複数枚の統一|同じ丸太から取るということ

複数枚の統一|同じ丸太から取るということ

2026.11.05

複数枚の統一|同じ丸太から取るということ

「店内10卓すべてを一枚板にしたい。木目を揃えられますか」

このご相談に対する答えは、「完全には揃いません」です。

ただし、近づける方法はあります。この記事では、熊本で九州各地の銘木を扱う木六竹八が、複数枚を扱うときの現実を整理します。

樹種の異なる一枚板を並べて比較した様子

なぜ揃わないのか

一枚板は一点ものです。同じものが存在しないのは、次の要素すべてが一枚ごとに違うからです。

  • 耳のかたち:その木の外周そのもの
  • 杢:偶然生まれ、狙って作れない
  • 色:育った土地、部位、樹齢で変わる
  • 節・入り皮:その木が生きてきた記録
  • 白太と赤身の割合:丸太のどこから挽いたか

同じ木から挽いた隣り合う板ですら、表情が違います。まして別の木なら、揃うはずがありません。

近づける方法1|同じ丸太から取る

最も効果のある方法です。

一本の丸太から、連続して挽いた板を使う。

こうすると、

  • 色味が揃う(同じ木なので当然です)
  • 木目の傾向が近い
  • 隣り合う板は、木目が連続する

木目を連続させる並べ方

隣り合う板を、そのまま順に並べる。あるいは左右反転して並べると、木目が対称になります。開いた本のように見える納め方です。

カウンターを継ぐ場合、この方法を使うと「継いである」ことが意匠として成立します。

限界

一本の丸太から取れる枚数には限りがあります。

  • 必要な厚みで挽けば、取れる枚数は減る
  • 幅を確保しようとすれば、さらに減る
  • 10卓分を一本の丸太から、というのは現実的ではありません

2枚、3枚、多くて数枚。これが現実的な範囲です。

細やかな縮み杢|木六竹八

近づける方法2|同じ樹種・同じ産地で揃える

丸太が違っても、樹種と産地を揃えれば、傾向は近づきます。

  • 同じ樹種なら、木目の出方の傾向は共通する
  • 同じ産地・同じ樹齢帯なら、色も比較的近い

ただし、一枚ごとの違いは残ります。「よく似ている」までは行けますが、「同じ」にはなりません。

近づける方法3|仕上げで寄せる

  • 着色塗装で色を寄せる(木目は残ります)
  • 同じ艶、同じ導管処理で統一する

ただし、着色は一枚板の魅力を減らします。無垢の木を選んでおいて色を塗るのは、本末転倒になりかねません。

やるとしても、ごく軽い調整にとどめることをおすすめします。

そもそも、揃える必要があるか

ここで、視点を変えてみます。

揃っていないことが価値になる

一枚板の魅力は、一点ものであることです。

  • 「この席のテーブルは、あの席と木目が違う」
  • 「奥の席の板は、杢が出ている」
  • 客が席を指名する理由になる

実際、複数の一枚板テーブルを使っている店では、「あの席がいい」という指名が生まれます。既製品では起こらないことです。

「不揃い」を方針として打ち出す

  • メニューや店内表示に、各テーブルの樹種を書く
  • 「すべて違う木です」と説明する
  • スタッフが語れるようにする

揃えられないことを、隠すのではなく、打ち出す。これは有力な選択です。

柾目に近い一枚板|木六竹八

現実的な構成

複数枚が必要な案件では、次の構成をご提案することが多くなります。

構成A|主役と脇役を分ける

  • カウンター、または大テーブル:一枚板(主役)
  • その他の席:別の仕様(幅はぎ材、集成材など)

予算の集中投下として最も合理的です。

構成B|樹種で統一する

  • すべて一枚板だが、同じ樹種で揃える
  • 色と木目は一枚ごとに違う
  • 「すべてケヤキです」と説明できる

構成C|同じ丸太で数枚

  • 2〜4枚程度を同じ丸太から
  • 特別室、個室など限られた範囲で統一する

構成D|あえて樹種を変える

  • 各席で樹種を変え、それを売りにする
  • 「ケヤキの席」「楠の席」「杉の席」
  • 指名が生まれる

発注時に確認すべきこと

複数枚をご検討の場合、次をお知らせください。

  1. 必要な枚数
  2. 各枚の寸法
  3. どこまで揃えたいか(色/木目/樹種)
  4. ご予算の総額
  5. 納期

「揃えたい」の程度によって、提案が変わります。「同じ丸太から」なのか「同じ樹種で」なのか、そこを明確にしていただけると、現実的な回答ができます。

将来の増席を見込む場合

後から同じ材を追加することは、基本的にできません。

将来の増席が見込まれる場合は、

  • その分も含めて、最初に押さえる
  • あるいは、揃わないことを前提にした構成にする

「あとで同じものを買い足す」という前提は、一枚板では成立しません。

まとめ

  • 一枚板は一点もの。完全に揃うことはない
  • 同じ丸太から取ると色が揃い、木目が連続する。ただし枚数に限りがある
  • 同じ樹種・産地で傾向は近づくが、同じにはならない
  • 揃っていないことを価値として打ち出すという選択がある
  • 現実的な構成は主役と脇役/樹種で統一/同じ丸太で数枚/あえて変える
  • 後から買い足すことはできない。将来分も含めて検討する

複数枚のご相談を承っています。枚数・寸法・揃えたい程度をお知らせください。

▶ 一枚板・天板の商品一覧を見る

▶ 複数枚のご相談はこちら

あわせて読みたい:材を押さえるタイミング|図面が固まる前に動く理由

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