白太と赤身の違い|一枚板の色のグラデーションを読む
2026.09.27
一枚板を見ると、耳の近くが白っぽく、中心に向かうほど色が濃くなっていることがあります。
この白っぽい部分を「白太(しらた)」、色の濃い部分を「赤身(あかみ)」と呼びます。見た目の違いだけでなく、木としての役割も性質も異なります。
この記事では、熊本で九州各地の銘木を扱う木六竹八が、白太と赤身の違いを整理します。

木の断面には二つの領域がある
立っている木の幹を輪切りにすると、外側と内側で色が違います。
白太(辺材・へんざい)
樹皮に近い外側の部分です。木が生きているあいだ、根から吸い上げた水を葉へ運ぶ通り道として働いています。生きた細胞が含まれ、デンプンなどの栄養分も蓄えています。
赤身(心材・しんざい)
中心側の部分です。かつては白太だった細胞が、役目を終えて働きを止めた領域です。
このとき細胞には、樹脂やタンニンといった成分が沈着します。この沈着物が、色を濃くし、同時に木を強くします。
性質の違い
| 項目 | 白太(辺材) | 赤身(心材) |
|---|---|---|
| 色 | 淡い。白〜クリーム色 | 濃い。赤褐色〜褐色 |
| 耐久性・耐朽性 | 低い | 高い |
| 虫害 | 受けやすい | 受けにくい |
| 水分 | 多い(生材時) | 少ない |
| 乾燥後の安定性 | やや動きやすい | 安定している |
赤身の耐久性が高いのは、沈着した成分が腐朽菌や虫を寄せつけにくくするためです。杉の赤身が水回りに使われてきたのも、この性質によるものです。
樹種によって差の出方が違う
白太と赤身の色差は、樹種によって大きく変わります。
- 杉:差が非常にはっきり出る。白太は白く、赤身は赤褐色
- ケヤキ:差はあるが、全体が黄褐色系でまとまる
- クスノキ:中間的。木目のうねりと混ざって複雑な表情になる
- センダン:差がはっきり出る樹種

一枚板での見え方
丸太を板に挽くと、板の両端近くに白太が、中央側に赤身が現れます。
耳付きの一枚板では、耳から中心へ向かう色のグラデーションが、そのまま板の表情になります。この変化を美しいと見るか、色ムラと見るか。ここが好みの分かれ目です。
白太を残すか、落とすか
残す場合
- 木のかたちと色の変化をそのまま活かせる
- 一枚板らしい自然な表情になる
- 幅を最大限に使える
落とす場合
- 色が均一になり、すっきりまとまる
- 耐久性の高い部分だけを使える
- そのぶん幅が狭くなり、価格に対する面積効率は下がる
天板として室内で使うかぎり、白太の耐久性が問題になることはほとんどありません。屋外や水に常時さらされる場所では話が別ですが、ダイニングテーブルやカウンターであれば、好みで決めていただいて差し支えありません。
白太は経年でどう変わるか
白太も赤身も、時間とともに色が濃くなっていきます。
面白いのは、白太のほうが変化の幅が大きいことです。そのため、購入時にはっきり分かれて見えた色の差が、年月とともに少しずつ馴染んでいきます。
いまの色ではなく、向かう先の色で選ぶ。これは一枚板全般に言えることです。

選ぶときの判断軸
- 色の変化を楽しみたい → 白太を残した耳付きを
- 均一な色でまとめたい → 白太を落とした材、または赤身の割合が多い材を
- 水に触れる場所で使う → 赤身中心の材を検討
- 幅を最大限に確保したい → 白太を残す
まとめ
- 白太(辺材)は水を通していた外側、赤身(心材)は成分が沈着した内側
- 赤身は耐久性が高く、虫害にも強い
- 樹種によって色差の出方が大きく違う(杉は顕著)
- 室内の天板であれば、白太の耐久性はほとんど問題にならない
- 色差は経年で馴染んでいく
白太の入り方や色の具合について、追加の写真をご用意できます。お気軽にお問い合わせください。お問い合わせには3営業日以内を目安にご返答しています。
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