栗(クリ)の一枚板|水湿に強く、経年で深まる色
2026.09.23
栗(クリ)は、日本人が古くから頼りにしてきた木です。縄文時代の遺跡からは、栗材を使った建築の跡が見つかっています。鉄道の枕木、家の土台、水回りの道具。濡れる場所、傷む場所には栗というのが、長く受け継がれてきた知恵でした。
その栗を一枚板の天板として使うと、どうなるのか。この記事では、熊本で九州各地の銘木を扱う木六竹八が解説します。

栗とはどんな木か
栗はブナ科の落葉広葉樹です。実がよく知られていますが、材としての栗も日本の暮らしを支えてきました。
木材としての分類は環孔材。年輪のはじまりに大きな導管が並ぶタイプで、そのぶん木目がくっきりと強く出ます。ケヤキやナラと同じ仲間の見え方です。
特徴1|タンニンによる耐久性
栗の最大の特徴は、タンニンを多く含むことです。
タンニンは渋み成分としても知られますが、木材にとっては腐りや虫から身を守る成分でもあります。このため栗は、湿気の多い場所や水がかかる場所でも傷みにくい。
鉄道の枕木、家の土台、井戸のまわり。長く濡れる場所で使われてきた実績が、この木の耐久性を証明しています。
なお、タンニンは鉄と反応して黒く変色することがあります。濡れた鉄製品を長く置いたままにしないという点だけ、頭に入れておいてください。
特徴2|はっきりした木目
環孔材である栗は、年輪の境目がくっきりと出ます。木目を「読む」楽しさがある樹種です。
仕上げの方法によっては、この導管の並びを活かして表面に凹凸を残す「浮づくり」という加工もあります。手のひらに木目そのものを感じられる仕上げです。

特徴3|経年で深まる色
栗は、はじめは黄白色から淡い褐色をしています。これが使ううちに、少しずつ濃く、落ち着いた茶褐色へ向かっていきます。
タンニンを含む木らしい、渋みのある色の深まり方です。買った日より、十年後のほうが美しい。一枚板を選ぶ理由のひとつが、ここにあります。
硬さと扱いやすさ
栗は、ケヤキほど硬くはありませんが、スギなどの針葉樹よりははっきりと硬い。ちょうど中間にあたる樹種です。
- 日常使いで傷が入りにくい程度の硬さはある
- 加工がしやすく、加工の選択肢が広い
- 重すぎないため、搬入や設置の負担が比較的軽い
バランスのよい樹種という言い方がしっくりきます。
栗の一枚板が向く用途
- ダイニングテーブル:実用性と表情の両立
- キッチンカウンター:水に強い性質が活きる
- 洗面カウンター:湿気の多い場所でも安心感がある
- 店舗のカウンター:木目がはっきり出るため、写真映えする
とくに水まわりに木を使いたいというご要望には、栗をおすすめすることが多い樹種です。

木六竹八の栗
弊社では、樹齢100年以上の栗を扱っています。100年を超える栗となると、幅のある一枚板が取れる貴重な材です。
栗は成長がそれほど早い木ではありません。そのため、大きな一枚板が取れる個体は年々少なくなっています。
まとめ
- 栗はタンニンを多く含み、水湿に強い
- 環孔材ではっきりした木目が出る
- 経年で渋みのある茶褐色へ深まる
- 硬さは中間。バランスのよい実用材
- 水まわりに木を使いたいときの第一候補
栗の一枚板について、寸法や乾燥年数を含めてご案内できます。お気軽にお問い合わせください。お問い合わせには3営業日以内を目安にご返答しています。
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