紅椨(ベニタブ)とは|樹齢500年の希少材を知る
2026.10.01
商品一覧のなかに、聞き慣れない名前があります。紅椨(ベニタブ)。
弊社が扱う材のなかでも、とりわけ希少な一枚板です。この記事では、熊本で九州各地の銘木を扱う木六竹八が、紅椨という木について解説します。

椨(タブ)とはどんな木か
椨(タブノキ)は、クスノキ科の常緑広葉樹です。クスノキと同じ仲間で、別名をイヌグスともいいます。
暖かい沿岸部を好み、西日本の照葉樹林を代表する樹種のひとつです。九州の海沿いや、神社の鎮守の森では、大きく枝を広げたタブノキをよく目にします。
寿命が長く、条件が良ければ幹の直径が1mを超える大木に育ちます。
「紅椨」という呼び名
タブノキの材は、心材が赤みを帯びます。このうち、とくに赤みの強い材を「紅椨(ベニタブ)」「赤タブ」などと呼ぶことがあります。
産地や個体によって色の出方は変わり、淡い紅褐色から、はっきりとした赤褐色まで幅があります。その赤みの美しさこそが、紅椨が特別に扱われる理由です。
椨の材としての性質
粘りがある
クスノキ科らしく、粘り強さのある材です。極端に硬いわけではありませんが、割れにくく、加工の自由度があります。
木目に動きが出る
大径木に育つ過程で繊維がうねるため、木目に動きが出ます。クスノキと同様、大らかで表情豊かな面になります。
大きな板が取れる
大径木になる樹種なので、幅の広い一枚板が取れます。これは一枚板を選ぶうえで大きな価値です。

暮らしのなかの椨
椨は、材としてだけでなく、意外なところで日本の暮らしを支えてきました。
樹皮を粉にしたものは「タブ粉」と呼ばれ、線香や蚊取り線香を固める粘結材として使われてきました。水を加えると粘りが出る性質を持つためです。
また、樹皮からは染料も採れます。幹も、皮も、余すところなく使われてきた木です。
木六竹八の紅椨
弊社では、樹齢500年の紅椨の一枚板を扱っています。商品名は「Rare Heritage(希少な遺産)」。
樹齢500年。室町時代から立ち続けていた木ということになります。照葉樹林のなかで、五百年分の季節を見てきた木です。
タブノキ自体は珍しい木ではありません。しかし、樹齢500年の個体から取れた一枚板となると、話はまったく別です。これはもう、代わりの手に入らない材です。
紅椨を選ぶという意味
紅椨の一枚板は、決して安価なものではありません。
しかし考えていただきたいのは、その材が何年分の時間を持っているかということです。五百年かけて育ち、乾燥を経て、いまここにある。それを何十年と使い、次の世代へ渡していく。
家具というより、預かるものに近いのかもしれません。

紅椨の一枚板が向く用途
- ダイニングテーブル:幅の広い一枚が取れるため、家族の食卓の主役に
- 店舗のカウンター:赤みのある色は、空間に深みを与えます
- 応接・役員室のテーブル:樹齢が持つ格が場に合う
まとめ
- 椨(タブノキ)はクスノキ科の常緑広葉樹。西日本の照葉樹林を代表する木
- 心材の赤みが強い材を「紅椨」と呼ぶ
- 粘りがあり、大径木のため幅の広い一枚板が取れる
- 樹皮はタブ粉として線香の粘結材にも使われてきた
- 弊社では樹齢500年の紅椨の一枚板を扱っています
紅椨についてのお問い合わせを承っています。実物のご見学もご相談ください。お問い合わせには3営業日以内を目安にご返答しています。
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